2025国際クラフトフォーラム

「本当の幸福は、日常生活のあらゆる細部に真摯な関心を持つことにあります。」

-- ウィリアム・モリス (イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の第一人者)

現代社会の急速な発展を背景に、私たちは往々にして生活の細部や質感を見落としがちです。クラフトは、生活の本質に立ち返り、ライフスタイルの美学を再認識するための重要な手段となります。ウィリアム・モリスのこの言葉は、クラフトと生活との深い結びつきを示すとともに、「クラフト・スローライフ」の核心的な精神を明らかにしています。

クラフトの価値は、単なる技術の表現にとどまらず、その中に込められた文化的意義や、生活の細部に対する深い解釈にあります。クラフト・スローライフは、「スロー(Slow)」「スマート(Smart)」「シンプル(Simple)」な生き方を提唱し、「健康(Health)」「美学(Aesthetics)」「持続可能性(Sustainability)」の理念と結びつけています。クラフトを理解する過程を通じて、私たちはクラフトがもたらす美しさと喜びを再発見することができるのです。

今回「クラフト・スローライフ SLOHAS」をテーマとする国際フォーラムでは、クラフトが日常生活の中でいかに「スローライフ」の価値を体現し、時間の蓄積と知恵の活用によってさらなる可能性を生み出すかを探求します。各国の事例、クラフト文化、ライフストーリーの共有を通して、クラフトと生活とのつながりを深く理解し、技術の美しさを再発見するだけでなく、生活の細部への細やかなまなざしを感じ取り、クラフトがもたらす暮らしの豊かさを再認識します。 そのため、本フォーラムでは、基調講演、ワークショップ、セミナー、クラフト体験交流など多様な形式を通じて、国内外の専門家、研究者、クラフト従事者をお招きし、クラフトと生活哲学の対話を推進し、生活と文化の関係を改めて見つめ直します。そして、クラフトの美しさから、それぞれの「スローライフ・アート」を創造することを目指します。

クラフト・スローライフ SLOHAS

「クラフト・スローライフ(工藝漫活)」は、国立台湾工芸研究発展センターの設立70周年に提唱された「生きた工芸・工芸の生(活工藝・工藝活)」の理念を継承し、「クラフト70+1」というテーマのもと、「スローライフ SLOHAS」の推進を目標に掲げ、その深層的な意味を強調しています。「スロー(SLOW)」と「ロハス(LOHAS)」という生活態度が交錯することで生まれる豊かな意義を持っています。 SLOHASの「S」は、スロー(Slow)、スマート(Smart)、シンプル(Simple)を表しており、これら三つの要素は、素朴な暮らしの中に生活の知恵を見出し、クラフトを日常に取り入れることを体現しています。時間の積み重ねを通して、クラフトは進化を続け、異なる時代背景や文化と結びつき、多様なライフスタイル(Lifestyle)や新たな機会(Opportunity)を創出し、独創性(Original)に宿る智慧を表現しています。これこそが、SLOHAS(スローハス)漫活の核心精神なのです。

このような生活哲学は、「スロー(Slow)」「スマート(Smart)」「シンプル(Simple)」を基盤とし、「健康(Health)」「美学(Aesthetics)」「持続可能性(Sustainability)」を推進し、幸福なクラフト体験を広く共有することを目指しています。これにより、土地の魂と精神(Spirit)を取り戻し、SLOHAS(スローハス)によるアート・サイクル(藝循環)が形成されます。 「クラフト・スローライフ(工藝漫活)」の推進に伴い、社会に「波紋効果(漣漪效應)」が広がり、アート活動と市民との交流を通じて新たな活力が生まれることが期待されています。 本作業計画書は、2025年国際クラフトフォーラムに関する初期提案をまとめたものです。内容には、国際クラフトフォーラム、オープニングレセプション、クラフト視察及び交流、広報物・パンフレットデザイン案の説明が含まれています。

7/8-7/9

2025年クラフトフォーラム

本フォーラムでは、幅広いクラフト素材とテーマを横断しながら、分かりやすく深みのあるアプローチで展開していきます。国際的な事例紹介やストーリー性のある語りを通じて、クラフトと生活との深い結びつきを示します。  一般の方々には、日常生活におけるクラフトの具体的な応用例を理解してもらうとともに、異なる素材や分野の専門家に対しても、新たな分野やテーマからのインスピレーションと気づきを提供し、さらなる革新的な可能性を引き出すことを目指しています。

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クラフトセミナー

本セミナーでは、論文の口頭発表とポスター発表の二つの形式を採用し、クラフトに関連する研究成果を広く募集します。これにより、学術理論と産業応用の深い結びつきを推進し、国内外の研究者間の交流と相互理解を促進することを目指します。

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会場計画

7月8日:フォーラム主催イベント(前瞻ホール)

前瞻ホールは200名以上を収容可能で、開会式および基調講演の開催に適しています。高解像度プロジェクションシステム、プロ仕様の音響設備、通訳機器、ステージ設営が完備されており、マルチメディア展示や多言語交流をサポートします。

7月9日:セミナー分科会発表およびポスター発表(小会議室)

セミナーはテーマごとに分科会形式で実施し、参加者はテーマに応じて異なる会議室に分かれ、発表と討論を行います。使用する小会議室は複数あり、各室は約30名を収容できます。

7月9日:閉会式(前瞻ホール)

閉会式は再び前瞻ホールにて行われ、イベント成果ビデオの上映、会議の総括および謝辞が予定されています。

オープニングレセプション

2025/7/8(三) 福華国際文教会館
時間活動内容
18:30-19:00来賓受付および歓迎対応
19:00-19:10司会者による開会挨拶
19:10-19:40台湾文化特色パフォーマンス
19:40-20:30オープニングディナー
20:30-21:30閉会・会場復旧

イベント情報

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